【睡眠メカニズムとサイクルを理解】レム睡眠とノンレム睡眠で改善する快適な眠り
良質な睡眠のための基礎知識
良質な睡眠の重要性と影響
良質な睡眠と取ることは、私たちが生きていく上で必要不可欠な習慣です。しかし、現代社会では、ストレスや不規則な生活習慣、電子機器の使用など、さまざまな要因が私たちの睡眠の質を低下させてしまっています。
充分な睡眠を取ることができなければ、身体的な意味での体調不良だけではなく、精神的な健康状態にも大きな影響を与えてしまいます。
この記事では、良質な睡眠を得るための基礎知識として、睡眠のメカニズム、レム睡眠やノンレム睡眠といった睡眠サイクルについて紹介します。
睡眠の基本的なメカニズム

睡眠は、体内の生理的プロセスによって調整されています。主な調整システムには、
- 睡眠のタイミングを調整する機能(サーカディアンリズム)
- 睡眠の深さを調整する機能(ホメオスタシス)
の2種類があり、この2種類の基本機能を念頭に置いた上で睡眠習慣について学んでいきましょう。
サーカディアンリズム(概日リズム)
サーカディアンリズムとは、かなり端的に言うと睡眠のタイミングを調整するための機能です。
生物が有している体内時計のような役割を持つ約24時間(1日)の周期に合わせて体内のホルモンバランスなどを調整する機能のことです。このリズムは、光の強さやタイミングによって調整され、朝に目覚め、夜に眠くなるサイクルを維持します。
>>> 「サーカディアンリズム」について詳しく知る(厚生労働省)
夜更かしなどでこのサーカディアンリズムが崩れてしまうと、「睡眠相後退症候群」という朝に起きれない症状。逆に早過ぎる時間に就寝してしまうと「睡眠相前身症候群」になる恐れがあり、夜中に目が覚めて眠れなくなるという症状に陥ってしまう恐れがあります。
上記のような症状が原因の不眠症や精神疾患・高血圧・肥満・糖尿病などの生活習慣病を引き起こす可能性もあるので、予防のためにも1日のサイクルを意識した睡眠を取るようにしましょう。
ホメオスタシス(生態恒常性)
ホメオスタシスとは、生物の身体に何か変化が起こると、それを元の状態に戻そうとするために、様々な変化を生じさせる機構を指します。その中でも睡眠におけるホメオスタシス機構の主な役割は、睡眠の深さを調整する機能と言われています。
ホメオスタシスの機能は内分泌系、自律神経系、免疫系の機能になるので、ストレスや環境変化によってホメオスタシスが損なわれることに繋がってしまいます。
体がだるくなる、心臓や筋肉の機能に影響を及ぼす、細菌(ウイルス)などに弱くなってしまうなどの症状につながる恐れがあります。
日常生活の中でのストレスコントロールも睡眠に大きな影響を与えるということですね。
睡眠サイクル(レム睡眠とノンレム睡眠)
睡眠は、一晩の間に90分から120分程度のサイクルで繰り返されるいくつかのステージに分かれています。これらのステージは、大きくノンレム(NREM)睡眠とレム(REM)睡眠に分類されます。
ノンレム(NREM)睡眠
ノンレム睡眠(Non-Rapid Eye Movement Sleep)は、睡眠の初期段階であり、身体の修復や成長にとって重要な役割を果たします。この記事では、ノンレム睡眠の特徴、健康への影響、そして良質なノンレム睡眠を得るための方法について詳しく解説します。
ノンレム睡眠は、さらに4つのステージに分かれます。
- ステージ1: これは最初の浅い睡眠の段階で、覚醒状態から睡眠に移行する過程です。脳波が遅くなり、筋肉の緊張が低下します。
- ステージ2: 眠りが深くなり、脳波の活動がさらに遅くなります。この段階では、体温と心拍数も低下します。
- ステージ3とステージ4: 最も深い睡眠段階であり、デルタ波と呼ばれる非常に遅い脳波が特徴です。この段階は、身体の回復と成長ホルモンの分泌に重要です。
レム(REM)睡眠
レム睡眠(Rapid Eye Movement Sleep)は、睡眠の一部であり、夢を見ることが多い睡眠の段階です。この段階は、脳の活動が覚醒時に近い状態になっており、記憶の定着と情緒の調整に重要な役割を果たします。
レム睡眠とノンレム睡眠の役割
レム睡眠とノンレム睡眠は、それぞれ異なるが補完的な役割を果たしています。ノンレム睡眠は、身体の回復と修復に焦点を当てており、成長ホルモンの分泌や細胞の修復が行われます。特に深いノンレム睡眠は、免疫機能の向上や筋肉の修復に重要です。
一方、レム睡眠は、脳の機能に重要です。記憶の定着、学習の促進、感情の処理など、脳のさまざまな機能に影響を与えます。レム睡眠が不足すると、集中力の低下や感情の不安定、記憶力の低下が見られることがあります。
結論: 良質な睡眠のための基本的な心得
良質な睡眠を得るためには、いくつかの基本的な心得を守ることが重要です。以下に、具体的なアドバイスを紹介します。
一定の睡眠スケジュールを保つ
毎日同じ時間に就寝し、同じ時間に起床することは、体内時計を調整し、良質な睡眠を促進します。週末も含めて、一貫した睡眠スケジュールを維持することが理想的です。
寝る前のルーティーンを確立する
リラックスした就寝前のルーティーンを持つことで、体と心を睡眠に向けて準備することができます。読書や瞑想、軽いストレッチなどを取り入れると良いでしょう。
寝室の環境を整える
快適な寝室環境は、良質な睡眠を促進します。暗く、静かで、適切な温度を保つことが重要です。また、快適なマットレスと枕を選ぶことも大切です。
電子機器の使用を控える
寝る前にスマートフォンやタブレットなどの電子機器を使用することは、ブルーライトがメラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させます。寝る少なくとも1時間前には、電子機器の使用を控えることをおすすめします。
カフェインとアルコールの摂取を控える
カフェインやアルコールは、睡眠の質に悪影響を及ぼすことがあります。特にカフェインは、覚醒効果が長時間続くため、午後の遅い時間からは避けるべきです。また、アルコールは入眠を助けることがありますが、睡眠のサイクルを乱し、浅い睡眠を引き起こします。
規則的な運動を取り入れる
適度な運動は、睡眠の質を向上させることが知られています。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果となることがあるため、早い時間帯に行うことが望ましいです。
ストレス管理
ストレスは、睡眠の質に大きな影響を与えます。日常生活でのストレスを適切に管理するために、リラクゼーション技術やストレス管理法を取り入れることが重要です。瞑想や深呼吸、趣味の時間を作るなど、自分に合った方法を見つけましょう。
まとめ
良質な睡眠は、私たちの健康と幸福に不可欠です。睡眠のメカニズムやサイクル、レム睡眠とノンレム睡眠の役割を理解することで、睡眠の質を向上させるための具体的な対策が見えてきます。一定の睡眠スケジュールを保ち、寝る前のルーチンを確立し、寝室環境を整えること、電子機器の使用を控え、カフェインやアルコールの摂取を控えること、規則的な運動を取り入れ、ストレス管理を行うことが、良質な睡眠を得るための基本的な心得です。これらのポイントを意識して、日々の生活に取り入れることで、より良い睡眠と健康を手に入れましょう。

